インプラントのデメリットは?やらなきゃよかったと思わないために
かかりつけの歯医者さんから、歯を抜かないといけないといわれた際に3つの治療法を提案されるかと思います。インプラントか、入れ歯か、ブリッジかというこれらの3つの選択肢です。この中で、インプラントについておすすめされた場合はそのメリットを特にフォーカスされるかもしれませんが、きちんとデメリットも知っておく必要があるでしょう。今回はインプラントをやった後に後悔しないように、インプラントのデメリットについて解説します。
●インプラントのメリットを確認
インプラントには、以下のメリットがあります。
①保険の入れ歯に比べると、噛む力が強い(食事を楽しむことができる)
②見た目が自然の歯と変わらない(周りの目が気にならない)
③両隣の健康な歯を削る必要がない(健康な歯を守れる)
インプラントは、ブリッジ、入れ歯に比べると天然歯にかなり近い状態(噛む力、見た目)に回復させることができるので、非常にお勧めされる場合が多いのです。
では一方で、デメリットにも着目してみましょう。
●インプラントのデメリットとは?
①保険適用ではないので、費用がかかる
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残念ながら、インプラントはブリッジや入れ歯と違って保険適用されません。つまり、患者さんがトータル費用を全て負担することになります。また、インプラントを入れる本数や症状によっても異なりますが、インプラント手術費用、事前の検査費用、インプラント単体の材料費用をトータルすると、安いところでも1本あたり30万円ほどはかかると考えましょう。これに加えて、骨が薄かったり骨の高さが足りなかったりする場合は、オプションとして骨を足したりする施術が必要になるのでさらに費用が掛かります。
※当院のインプラント費用はこちら
しかし、ここで値段が安いからと言って保険の入れ歯やブリッジを選択すると、数年後にご自身の歯の健康が悪くなるケースもしばしば見受けられます。
最近は多くの歯医者さんで、デンタルローン(月々1万円くらいから支払いが可能)やクレジットカード払いに対応していますので、相談してみましょう。また、医療費控除という所得控除の制度も受けることができます。これによって医療費を安く抑えることも可能です。詳しくは歯医者さんに聞いてみましょう。
ご家庭の事情で一括での支払いが難しいという方もこのようなサービスや制度を利用すればインプラント治療もハードルが下がるのではないでしょうか?将来の健康に投資するという意味でもご検討ください。
②手術が必須
入れ歯やブリッジでは手術は必要ありませんが、インプラントは手術が必須です。手術では麻酔をしますので、痛みを感じることなく手術が終わります。しかし、ご自身の健康状態によっては手術が受けられないという方もいらっしゃいます。例えば重度の全身疾患を抱える方などです。患者様の個別の健康状態によって、手術ができる・できないが変わってきますので歯医者さんに都度相談しましょう。当院でも随時ご相談を受け付けています!
③術後の歯医者さんでの定期メンテナンスは必須
インプラント手術をして安心ではなく、その後の定期的なケアが必要です。どのようなケアかと言いますと、歯医者さんに半年に1回程度通院して歯科医師や歯科衛生士というプロにメンテナンスを受けていただきお口の状態が健康かを診てもらうものになります。これを怠りますと、インプラント周囲炎という病気になる可能性が高まります。
※インプラント周囲炎についてはこちら
④治療期間が長い
インプラント手術で、インプラントを骨に埋入しますがその際に骨とインプラントがしっかり結合するまでに時間がかかります。よって症状にもよりますがインプラントは最初から最後までだいたい4~6か月程度治療期間がかかると想定しておきましょう。
●インプラントを成功させるための3箇条
- 歯科医師の指示や注意事項を守って行動しましょう!(術後は喫煙を控えることやお薬の服用についてなど、手術を成功させるための事項が多数あります)
- 手術後の定期メンテナンスは必ず受けましょう!
- 術後に気になることやお口の異常を自覚したらすぐに歯医者さんに連絡しましょう!
インプラントを失敗しないようにするために、デメリットをしっかり理解することは大切です。そして最も大事なのが、どの歯医者さんでインプラント治療をするか?という歯医者さん選びでしょう。それについても解説しているので、ぜひご覧ください。