あごの骨がないとインプラントは受けられないの?
歯を失った時の治療法としてインプラントが広く普及してきました。
ただ、インプラントはどの様なお口の状態でも手術することができるのではなく、あごの骨の厚みがしっかりとあることが大切です。
それではあごの骨がないとインプラントは受けられないのでしょうか?
そこで今回はあごの骨の重要性と再生療法についてご紹介します。
【インプラント際のあごの骨の重要性】
あごの骨は加齢や歯周病の進行などが原因になって少しずつ減少してしまうことがあります。
1度減少した骨は、自分の力で元通りになることはありません。
あごの骨は歯を支える大切な役割をしているので、少なくなると歯がグラグラしてしまい、ひどくなると歯が抜けてしまうこともあります。
インプラントをする際にもあごの骨はインプラントを支える大切な役割をしているので、あごの骨が少ないとそのままではインプラント手術ができないことがあります。
また、あごの骨がしっかりとあると、インプラントの定着が良いのでインプラントをする際には、あごの骨の量はとても重要なのです。
あごの骨の厚みが少なく、現状ではインプラントが難しい場合でも骨の再生をする手術をすることによってインプラント手術が可能になる場合もあります。
それでは、あごの骨が薄い方のための再生療法についてご紹介します。
【あごの骨の再生療法】
・GBR法
GBR法は骨の厚みや高さが足りない時に、骨の再生を促すために『メンブレン』という膜を用いて骨の再生を促します。
あごの骨の量によっては、インプラント手術を同時に行うことができる方法です。
・サイナスリフト法
上あごの奥にある空洞に下のあごなどから採取した自分の骨や骨補填材を入れて押し上げ、骨の再生を促す方法です。
この空洞が十分に持ち上がったらインプラント手術を行うことができます。
平均で4か月~5か月程度の期間待つことがあります。
その他にも短いインプラントを使用する方法やインプラントを斜めに埋入する方法などもあり、患者さんの口の状態によって治療方法も様々です。
インプラント手術の前に術前検査をして、治療計画でどの様な治療が最適か判断しますので、あごの骨の厚みが足りないと言われた方でも、インプラントをしたいと思っている方は1度ご相談ください。
また、歯が無い状態が長くなってしまうと、あごの骨がどんどん痩せる原因になるので、歯を失った場合にはそのままにせず、早めに治療しましょう。